夢の吹く頃

さだまさし( 佐田雅志 ) 夢の吹く頃專輯

7.マグリットの石

作詞:さだまさし
作曲:さだまさし

あいそ笑いで生きるより
ののしりの中で死にたい
そう吐き捨てて遠くを見てた
まなざしがとても恋しい

生まれ乍らに与えられた
ものなんてほんのわずかなもの
嘘で磨いた輝きよりも
真実のまま錆びた魂が欲しい
お前の口癖だったそんな
とがった言葉達が いまさら
熱く俺の胸を揺さぶる
やっと時代がお前に追いついた

あいそ笑いで生きるより
ののしりの中で死にたい
そう吐き捨てて遠くを見てた
まなざしがとても恋しい

輝くのは一度だけでいい
砕け散る そのひとときだけで
売り渡してたまるか このプライド
お前の声が今でも 聴こえるようだ
マグリットの石は俺達の
時代を見すかして笑ってる
お前はデ・ラ・ラ・マンチャの様に
風車に戦いを挑んでた

今初めて俺にあの時の
お前の叫びが伝わる
お前は夢を手にする為に
生命懸けで生き抜いたんだね
嘘で磨いた輝きよりも
真実のまま錆びた魂
売り渡してたまるか このプライド
やっとお前が時代に伝わった